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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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着替えを終えて、真路とサクラはそれぞれ出てきた。
サクラはピンクを基調としていて、後ろに小さな羽根がついている。真路は水色だった。
「あえて形と色の違うコスチュームにしてみましたの。」
小狼は顔を少し赤くした。
「可愛いねー」
サクラと真路は恥ずかしそうに目をしたに向けた。
全部知世が作ったと聞いて、改めて二人はお礼を言う。
「喜んでいただけました?」
「「はい」」
二人の声は重なった。
「では一つお願いがあるんですの。」
「何でしょう?」
「敬語ではなく、一番話しやすい口調でおしゃべりしたいですわ。」
「・・うん!」
「えっと、私はこれが一番話しやすい口調なんですけど。」
知世はきょとんとして見せたが、言及することはなかった。
やっぱり侮れない人だなぁと思う。

知世は本選までに不正の犯人を見つけられなかったことを謝った。
「この本選にも何か仕掛けてくるかもしれません。気を付けてくださいね。」


今回のドラゴンフライレースはいつもと趣向を変え、少しでも細工しづらくなるようにされた。
レース参加者に羅針計コンパスが配られ、それが示すとおりに進み、ゴールまでのチェック地点でバッジを受け取る。それを集めてゴールを目指すというものだった。
出走場所を決める抽選で一番有利な位置を引いたサクラは早速次々と抜かれていく。
「「先頭は『黒たん号』だー!!」」
それに少し遅れて、デウカカリオン一号、二号、ガルーダ号、ヴィザート号という順に並び、それからツバメ号を先頭にだんご状態だった。
建物、看板が密集した一般空路にさしかかる。
「「予選と違って本選はこの一般空路にさしかかる。速さだけでは勝利は掴めません!!障害物をどう避けるかなども鍵となります!」」
一般空路で黒鋼は苦戦。その間にファイ、真路は一気に先頭グループに躍り出た。
「「『ツバメ号』素晴らしい操縦です!No.18からのスタートでした『ヒバリ号』もあっという間に先頭集団に躍り出ました!さすが予選第一位!!」」
コンパスから音が鳴って、第一チェック地点らしかった。
「で、何処でバッジとかをもらやぁいいんだよ。」
先頭集団の前に大きなボールが浮いた塔のようなものが見えた。
「ひょっとして・・あれー!?」
「「さあ!あのボールの中で煌めいているのが、第一チェック地点のバッジです!」」
「どうやって取れってんだ!」
「とりあえず行ってみますか。」
ツバメ号がボールに近づくと、ボールが開いて、中のバッジが飛んできた。
三人はバッジを手に入れて急上昇する。
「落ちたのはそのままか。」
「つまり後になればなるほど、不利って事ですね。」
「「現在第一位は『ツバメ号』!二位は『ヒバリ号』!三位は『黒たん号』と予選上位三機となっています!!」」
中継はいったん、中盤集団に移り、上位集団は第二チェック地点へ向かう。依然として順位は不動。
中盤集団が第一チェック地点に着いてから、磁場ボールにトラブルが起こったようだったが、リタイアの中にサクラと小狼の映像は無かった。
「「おおっと!『イエロータイガー号』と『スノーホワイト号』が追いついてきた!」」
「あ。」
「「抜いたー!!」」
黒鋼はすぐさま加速。真路はファイを抜いたが、あまり前には行かない。
ここで順位はイエロータイガー号、スノーホワイト号、黒たん号、少し空いてヒバリ号、ツバメ号となる。
「黒様やっぱり負けず嫌いだー」
ファイはにこりと笑う。
「真路ちゃんは追わないのー?」
「不正者が、優勝のために不正してるなら、トップは狙われやすいはずです。さっき、第一チェック地点で何かあったみたいでしたし・・」
「ちょっと離れてようかなーって?」
「はい。ちょっと遅いですけどね・・」
真路は少し間をおいてまた口を開いた。
「・・予選で、あの光の粉が原因だったなら、犯人は上位十人の中にいる可能性が高いです。」
第二チェック地点らしきものが見えてきた。
「小狼君が入る前、十位までは順調でした。風向きが変わって、自分の方に来ては意味がありませんからその時にはもうゴールしてたんじゃないかなって。全部は憶えてませんが、『龍牙号』『フライング・レディー号』『イエロータイガー号』『蓮姫号』・・後、イの一の鬼児、もそうだったかも。」
「んー・・なるほどねぇ。」
そういっている間に、第二チェック地点、ドラゴンチューブに到着した。中にはいると動くチューブだった。
「めんどくせー!!」
速いが一般空路で苦戦した黒鋼には不利なのが続くなぁと真路は思う。
先頭二機はクリアーして、チューブの中には黒鋼、真路、ファイ、後続三機が残る。
「もしかしてもう少し間をあけるべきだったかもしれませんね。私達がチューブの中でこう並んじゃったらちょっと・・」
「まぁもう順番は変われないしー」
スピードもそんなに速くないと話していたら、真路の嫌な予感が的中してしまった。チューブの動きが突然、過激になる。
真路の所に壁が迫ってくる。加速しようとしたが、黒鋼にぶつかってしまう。
ガンッと音がして、ヒバリ号が前に押し出された。
「「『黒たん号』に引き続き『ヒバリ号』も出てきましたが後続の機体はー?」」
「ファイ!?」
ツバメ号はヒバリ号を押し出して、代わりにチューブに捕まり、水の中へ落ちていった。
機体から身を乗り出して下を見る。
「ファイ!!」
下も水で、見たところ怪我はないようだが、その場から動けなかった。
ここで止まっていてもどうしようもないことは分かっていたが、体が動かない。
「真路ちゃん先行って!」
「で、でも・・・」
「オレは大丈夫だから。オレの分まで、ね。」
ここで止まっていたら、ファイが助けてくれたことが無になるだけだ。
真路は精一杯アクセルを踏んだ。


ファイのことだから、怪我を負ったとしても、それを隠していた可能性はある。足とかは隠れてたし、手だって、手袋してるから分からない。
真路ははっとしてハンドルを切った。
「「おっと、『ヒバリ号』危ないところでした!」」
第三チェック地点の渓谷に入り、第二チェック地点で抜かれた中盤集団が前にいる。四機前に小狼の姿が見えた。
「・・・いつの間に。」
真路はアクセルから足を離す。
「「『ヒバリ号』突然急降下!!?」」
機体を傾けながら、アクセルを踏んだ。
「「渓谷の高さを利用してこの狭い中、二機・・三機抜きました!!」」
しかし機体の羽根が渓谷にぶつからないように機体を縦にしているし、そもそも上にいくほど広く、下は狭い。あくまで一時しのぎだった。
これ以上、上位との間が空くと追い付けないかもしれない。操縦技術のいるこの有利な機会を逃したら、次はないだろう。
上位に黒鋼がいるが、不正者はどこに仕掛けてくるかわからないし・・
「「『龍牙号』も仕掛けてきました!」」
あっという間にモコナ号を含む二機を抜く。ヒバリ号は更に二機抜いたので、ヒバリ号、龍牙号、モコナ号という順にひしめいている。
「「更にスピードを上げる『龍牙号』!ここはかなり狭いんですが・・・!!」」
しかし龍牙号は下を飛ぶ真路を抜き、更にその前へ。
「「危ない!!」」
前の女の子とぶつかって、双方共に、ドラゴンフライの羽根を損傷。龍牙号は煙を噴きながらモコナ号の方へ飛ばされていく。
二機の破片が真路に降りかかってきた。狭くて避けられない。しかも多すぎる。
破片が機体にぶつかって、ヒバリ号も墜落した。


真路は濡れた髪をきちんと拭きもしないで、タオルを肩にかけたまま真っ直ぐファイの所まで駆けつけた。
「真路ちゃんおかえりー。戻ってくるの早いねー」
言い終わる前に真路は口を開いた。
「怪我は!?」
思わず身を乗り出す。
「怪我ありませんでした!?」
「無いよー」
ファイはにこりと笑う。
真路はじっとファイの目を見つめた。
「本当に?」
「本当にー」
真路は安堵して、息を吐いた。
「それより、真路ちゃんちゃんと拭かないと風邪引いちゃうよー?」
「はい。・・あの、第二チェック地点で助けて貰ったのに・・ごめんなさい。」
「ううん。真路ちゃんは一生懸命頑張ったでしょー」
「・・でも、ファイが何ともなくて良かったです。」
心底ほっとした様子を浮かべた。
ファイの頭にふと桜花国での真路の表情が蘇る。
―――よ・・・よかった・・・。

ファイは少し考えるような顔になった。
「真路さん、ファイさん。」
小狼が龍王と別れて二人の方へやってきた。
「じゃあ私は髪ちゃんと乾かしてきます。」
「いってらっしゃいー」


真路はドライヤーをかける。
小狼達は渓谷の洞窟みたいなところに着地したみたいだったが、真路には上から破片が飛んできていたし、風向き的なものもあって、水の中に入るしか無事に降りられそうになかった。
「こういうときなかなか乾かないからやなんだよ・・。もう切っちゃおうかな、髪。」
髪のついでに、ドライヤーの風を服にも当てて乾かしてみる。
「熱っ!」
上の服の端を少し開けて、ドライヤーの風に逃げ道を作る。その隙間から、真路の左の横腹に刃物の傷跡がくっきりと残っているのが見えた。


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ピッフル国は本当に、ファイのキャラクターを守るのが大変でした・・。
結構長いと思ってたのに、意外とピッフル国短い感じで終わりそうですね。
一話が長いんでしょうか?

ちなみに、『ヒバリ号』に深い意味はありません。最初は、サクラちゃんに合わせて?『ウィング・○○号』という感じにしようと思ってたんですが・・卵の反対?ってなんだろう・・?ってことで、やめました。
一応鳥の名前です。歌手の方の名前とか、そんなんじゃないです。
あえていえば、今妹がハマってるマンガで『ひばり』とか『ナイチンゲール』とかなんかそういう描写?っていうか・・表現?があったので、それからです。かなりてきとうです。

そしてこのサイトが二次小説中心サイトになっているのは、私が短編を一番苦手としているからです。短編って、あの、ツバサ劇場みたいなのじゃないと書けないんですよ。どうやっておわったらいいのか・・ってかんじで。
原作沿いの連載ものの方が結構得意だったりします。
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