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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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落ちた所はどう見ても戦場。どこからか矢が飛んできたりしないか、真路は気を配った。
三人の前に現れた男は臣下の者に”阿修羅王”と呼ばれ、あの像にそっくりだった。

「また、決着は付かないようだな。夜叉族と。」
王が見たその先に、黒鋼とファイらしき二人の姿があった。
「月が昇りきった。今日の戦いはこれまでだな。」
丁度そう言い終わった頃に辺りの様子が揺らぎ、場所が変わった。

阿修羅王は月が夜空に現れ、中天に昇るまでの間だけ、自分達はあそこに招かれると言った。
城が、空に浮かんでいた。

王の配下らしい男が真路に気付いて王の前に出る。
「お前!夜叉族の者だな!!」
真路はブーメランのような大きな武器を突きつけられたが、眉一つ動かさなかった。
「人違いだと思いますけど。」
「見え透いた嘘を!漆黒の瞳がその証だ!!」
真路はちらりとさくらたちの方を見て、向けられた武器をはねとばし、素早く小狼の後ろへ回り込む。小狼の首に、紗羅ノ国で氏子から奪った短刀を突きつける。
「小狼君!」

「動かないでください。」
真路は小狼の耳元でそう囁いて、先程の男を見据えた。
「私に手出しするようなら、その前に、この子を斬りますよ?」
「貴様、何が目的だ!?」
「別に?」
真路は微笑んでみせる。笑った方が、妖しく悪人っぽく見えることもあるのだ。
「多くは望みません。ただ、私を逃がしてください。」
「何だと!」
「倶摩羅。」
「はい。」
「軍を撤退させ、その子どもに危害を加えさせるな。」
「しかしそれでは・・・!」
「倶摩羅。」
阿修羅王の気迫に負け、倶摩羅は承諾した。
軍が退いて、真路は小狼を放し、立ち去ろうとした。
「真・・!」
サクラの口を小狼が塞いだ。阿修羅王の臣下の者が王に言われて、二人を城内に案内していった。

「待て。」
真路は足を止めた。
サクラの安全を考えて、小狼をすぐに手放したのだが、人質はあくまで持っておくべきだったか・・・。
「私が人質を放したのを良いことに、約束も守らないおつもりですか?」
「いいや違う。それに、あの二人はお前の仲間なのだろう?」
「は?あの人達はあなたの国の人じゃないんですか?」
「安心しろ。あの二人に危害を加えるつもりも、お前と戦うつもりもない。」
あの戦場での様子を見るに、この人に敵うか分からない。それに今は丸腰だ。
しかし、この言葉を信じるのもリスクが高すぎる。何せ、あの二人はこの男が城に保護していったのだから。いつ、あちらの人質にされてもおかしくない。
「・・・何が、仰りたいんですか?」
阿修羅王は微笑んだ。

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