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夕稀
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女性
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「木ばっかりですね。」
「そうだねぇ。」
「夜になったら不気味で、ちょっと怖いですけど。」
「大丈夫だよー。」
ファイは笑顔で振り返った。
「ずっと、傍にいるから。」
真路は赤面した。
「有り難う、ファイw」
「・・・冗談でも止めてください。」
真路はモコナを手の平に乗せる。
「人の声を使って遊ぶのは!」
わざわざ人の肩の上を行ったり来たりしてまで、やるなんて・・と思う。
「でも凄いねー。今回のは口調も同じだったよー。」
「えへへー。」
黒鋼は不機嫌で、ただ黙々と歩いていた。
「ファイも、口パクしてノらないでくださいよ・・。」
ファイに言われてるみたいでちょっと幸せになった自分が恥ずかしかった。
「せっかく楽しく新しい国を探索してるのに、不機嫌だねぇ。黒ちゅうは。」
黒鋼はギロッとファイを睨んだ。真路はクスリと笑う。
「あの片目の白い人との勝負が途中になったからですか?」
「あの魔女何考えてんだよ。」と明らかに不機嫌そうに言った。
「その後も何だか慌ただしく移動しちゃったしねぇ。」
「モコナその時のこと、憶えてない。」
「でもまぁ、そのおかげでもあるんじゃないですか?小狼君も黒鋼も刀が手に入ったのは。」
その時、ファイは送られてきた矢から手紙を見つけた。
「・・・は・・し、・・れたら・・は・・・し?」
「あ、真路ちゃん少し読めてるー?」
「ほんの少しですけど、桜都国で小狼君に教えて貰ったので・・。」
サクラが木のツタの中に入れられて、自力で抜け出すのが見えた。
「サクラちゃん!!」
三人は駆け寄る。
「どうしたの?」
「小狼君が攫われたんです!!」
小狼が見つかったときにはこの森の住人達と仲良く食事していて、サクラと真路は思わず派手に転んだ。
奧の樹海に突然力を持ったという魔物の話を聞いて、小狼達は樹海へ。真路とファイは住人達の指示に従って残ることになった。
この国は少し暑い。
しかし真路の上の服は黒くて袖が手の平を覆っている。そこから指だけを出すという形の服なので、袖をまくろうにも、出来なかった。おそらく、ファイのような袖口であったとしても、真路はまくれないが。
下は膝が見えるほど短いズボンとはいえ、首回りもある程度高さがある。暑いのは我慢するしかなさそうだった。
「でも、真路ちゃんも行かなくて良かったのー?」
「えっと、体術に自信ないですし・・。」
それは本当だが、理由としては殆ど嘘だった。
ファイが残ると言ったからだ。
桜都国でのことがあって、ファイから離れるのが少し怖かった。
最初阪神共和国で、何処か遠くを見つめるようなその目を見てから、何度かその目を見たけれど、それが何なのか、真路には分からなかった。
不安で怖くもあったが、その反面、惹かれていった。
それが何だったのか桜都国で知って、彼を楽しませたいと思ったのに何も出来なくて、死なせてしまった。ゲーム世界だったから良かったのだが、次はないと思った方がいい。
彼は死ねないだけで、何らかのきっかけがあれば、彼は死ぬんだ。
ファイは意味深な様子で、真路をしばらく見ていたが、それから住人達に話を聞き始めた。
”魔物”の正体が分かって、小狼達は一度戻ることになった。その途中で、煙が上がっているのが見えた。
三人は走って戻ってくると、ノリノリのファイとやらされている感じの強い真路が炎の回りで踊っていた。
ファイが住人から貰った羽根を小狼達に見せると、モコナはそれに反応した。
真路は怪訝そうに振り返って、燃える炎の方を見つめていた。
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「そうだねぇ。」
「夜になったら不気味で、ちょっと怖いですけど。」
「大丈夫だよー。」
ファイは笑顔で振り返った。
「ずっと、傍にいるから。」
真路は赤面した。
「有り難う、ファイw」
「・・・冗談でも止めてください。」
真路はモコナを手の平に乗せる。
「人の声を使って遊ぶのは!」
わざわざ人の肩の上を行ったり来たりしてまで、やるなんて・・と思う。
「でも凄いねー。今回のは口調も同じだったよー。」
「えへへー。」
黒鋼は不機嫌で、ただ黙々と歩いていた。
「ファイも、口パクしてノらないでくださいよ・・。」
ファイに言われてるみたいでちょっと幸せになった自分が恥ずかしかった。
「せっかく楽しく新しい国を探索してるのに、不機嫌だねぇ。黒ちゅうは。」
黒鋼はギロッとファイを睨んだ。真路はクスリと笑う。
「あの片目の白い人との勝負が途中になったからですか?」
「あの魔女何考えてんだよ。」と明らかに不機嫌そうに言った。
「その後も何だか慌ただしく移動しちゃったしねぇ。」
「モコナその時のこと、憶えてない。」
「でもまぁ、そのおかげでもあるんじゃないですか?小狼君も黒鋼も刀が手に入ったのは。」
その時、ファイは送られてきた矢から手紙を見つけた。
「・・・は・・し、・・れたら・・は・・・し?」
「あ、真路ちゃん少し読めてるー?」
「ほんの少しですけど、桜都国で小狼君に教えて貰ったので・・。」
サクラが木のツタの中に入れられて、自力で抜け出すのが見えた。
「サクラちゃん!!」
三人は駆け寄る。
「どうしたの?」
「小狼君が攫われたんです!!」
*
小狼が見つかったときにはこの森の住人達と仲良く食事していて、サクラと真路は思わず派手に転んだ。
奧の樹海に突然力を持ったという魔物の話を聞いて、小狼達は樹海へ。真路とファイは住人達の指示に従って残ることになった。
この国は少し暑い。
しかし真路の上の服は黒くて袖が手の平を覆っている。そこから指だけを出すという形の服なので、袖をまくろうにも、出来なかった。おそらく、ファイのような袖口であったとしても、真路はまくれないが。
下は膝が見えるほど短いズボンとはいえ、首回りもある程度高さがある。暑いのは我慢するしかなさそうだった。
「でも、真路ちゃんも行かなくて良かったのー?」
「えっと、体術に自信ないですし・・。」
それは本当だが、理由としては殆ど嘘だった。
ファイが残ると言ったからだ。
桜都国でのことがあって、ファイから離れるのが少し怖かった。
最初阪神共和国で、何処か遠くを見つめるようなその目を見てから、何度かその目を見たけれど、それが何なのか、真路には分からなかった。
不安で怖くもあったが、その反面、惹かれていった。
それが何だったのか桜都国で知って、彼を楽しませたいと思ったのに何も出来なくて、死なせてしまった。ゲーム世界だったから良かったのだが、次はないと思った方がいい。
彼は死ねないだけで、何らかのきっかけがあれば、彼は死ぬんだ。
ファイは意味深な様子で、真路をしばらく見ていたが、それから住人達に話を聞き始めた。
*
”魔物”の正体が分かって、小狼達は一度戻ることになった。その途中で、煙が上がっているのが見えた。
三人は走って戻ってくると、ノリノリのファイとやらされている感じの強い真路が炎の回りで踊っていた。
ファイが住人から貰った羽根を小狼達に見せると、モコナはそれに反応した。
真路は怪訝そうに振り返って、燃える炎の方を見つめていた。
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