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プロフィール
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夕稀
性別:
女性
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ジェイド国で後ろに載せて貰ったとき、その背中に掴まらなかった事、後悔している。
本当に後悔している。
「住民登録はお済みですか?」
彼女達にそういうつもりがなく、ファイにもそういう意識が無いことは分かっているけれど、なんだかやりづらい。
今こそ、目深に被れるフードのようなものが欲しいときだった。
彼女達の案内で、”すぐやる課”という所に連れて行かれた。
向こうで小狼とファイが手続きをしている。
にこにこと微笑むその表情は嘘みたいだ。あの笑顔は私を含め、みんなを突き放すようで、悲しくなる。
私が手を伸ばしても、その手を掴んでも、風を掴んだように形がない。
そして遠い、蒼い目。
だから、ジェイド国で背中に掴まろうと、その瞳に私が映るとは思えないけど、でもせめてその感覚ですぐ傍にいるという錯覚は持てたかもしれない。
真路は黒鋼がこちらに視線を向けている事すら気づきもせずに、じっとファイだけを見ていた。
二階建ての大きな家。
家具はソファー以外はないようだが、広くて、とてもいい物件だと思う。
「ジェイド国と高麗国の服、買ってくれて良かったねー」
「ええ。」
さくらが後ろのソファーでうつらうつら、揺れている。とりあえず、寝る場所を確保できたのは良かった。
「小狼君が言うとおりにしていて正解だったよー。」
「他国の衣装が貴重な国もあるので。」
「ごめんなさい。私、ジェイド国の服破っちゃったから・・。」
「いや、あれはおれの為にやってくださったんですし。」
「そうそう。気にすることないよー。」
ファイが微笑みかける。
三人が和やかに話す中、黒鋼は一人外の方を見ていた。
「本当に小狼君は前にお父さんと旅をしていただけありますね。」
小狼も目を細めた。
「くつろいでていいのかよ。見張られてるかも知れねぇんだろ、誰かに。」
視線・・・時々感じないこともなかったが、旅をしている以上、必要以上に目立つこともあるし、あまり気にかけてはなかった。
しかし、エメロード姫という人が言うのなら、そうかもしれない。
ファイは自分のコートを床に広げて、その上に滑り込んだ。
「んー、でもずっと緊張しとくのは無理だしー。リラックス出来るときにしとかないとー」
「おまえはだらけっぱなしじゃねぇか!」
真路も思わずクスリと笑った。
「で、羽根はどうですか?モコナ」
「本当に少しだけど、サクラの羽根の力、感じる。羽根、この国にある。」
その時、後ろからガシャンッという音がして、振り返る。
黒くて、ドロドロしてそうなそういう形の何かが店の中に入ってきた。
黒鋼は眠っているさくらを抱えてジャンプする。
「わーお家を借りたらいきなりお客さんだー。」
「招いてねぇがな。」
真路も着地して、黒い何かを見据えた。
「っていうか、何でしょうね。これ。」
「んー何だろうねー。」
「って!てめぇら、何傍観してんだよ!!」
小狼は片腕を掠ったらしかったが、もうその何かを蹴り倒すところだった。
「だって、もうお終いでしょう?」
まもなく小狼の蹴り技が決まって、その何かは倒れた。
「お疲れ様ー」
ファイがそう言って微笑んだ時、その異形の者はその場で消えた。
「消えた!」
「・・やっぱり危なそうな国だねぇ」
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本当に後悔している。
「住民登録はお済みですか?」
彼女達にそういうつもりがなく、ファイにもそういう意識が無いことは分かっているけれど、なんだかやりづらい。
今こそ、目深に被れるフードのようなものが欲しいときだった。
彼女達の案内で、”すぐやる課”という所に連れて行かれた。
向こうで小狼とファイが手続きをしている。
にこにこと微笑むその表情は嘘みたいだ。あの笑顔は私を含め、みんなを突き放すようで、悲しくなる。
私が手を伸ばしても、その手を掴んでも、風を掴んだように形がない。
そして遠い、蒼い目。
だから、ジェイド国で背中に掴まろうと、その瞳に私が映るとは思えないけど、でもせめてその感覚ですぐ傍にいるという錯覚は持てたかもしれない。
真路は黒鋼がこちらに視線を向けている事すら気づきもせずに、じっとファイだけを見ていた。
*
二階建ての大きな家。
家具はソファー以外はないようだが、広くて、とてもいい物件だと思う。
「ジェイド国と高麗国の服、買ってくれて良かったねー」
「ええ。」
さくらが後ろのソファーでうつらうつら、揺れている。とりあえず、寝る場所を確保できたのは良かった。
「小狼君が言うとおりにしていて正解だったよー。」
「他国の衣装が貴重な国もあるので。」
「ごめんなさい。私、ジェイド国の服破っちゃったから・・。」
「いや、あれはおれの為にやってくださったんですし。」
「そうそう。気にすることないよー。」
ファイが微笑みかける。
三人が和やかに話す中、黒鋼は一人外の方を見ていた。
「本当に小狼君は前にお父さんと旅をしていただけありますね。」
小狼も目を細めた。
「くつろいでていいのかよ。見張られてるかも知れねぇんだろ、誰かに。」
視線・・・時々感じないこともなかったが、旅をしている以上、必要以上に目立つこともあるし、あまり気にかけてはなかった。
しかし、エメロード姫という人が言うのなら、そうかもしれない。
ファイは自分のコートを床に広げて、その上に滑り込んだ。
「んー、でもずっと緊張しとくのは無理だしー。リラックス出来るときにしとかないとー」
「おまえはだらけっぱなしじゃねぇか!」
真路も思わずクスリと笑った。
「で、羽根はどうですか?モコナ」
「本当に少しだけど、サクラの羽根の力、感じる。羽根、この国にある。」
その時、後ろからガシャンッという音がして、振り返る。
黒くて、ドロドロしてそうなそういう形の何かが店の中に入ってきた。
黒鋼は眠っているさくらを抱えてジャンプする。
「わーお家を借りたらいきなりお客さんだー。」
「招いてねぇがな。」
真路も着地して、黒い何かを見据えた。
「っていうか、何でしょうね。これ。」
「んー何だろうねー。」
「って!てめぇら、何傍観してんだよ!!」
小狼は片腕を掠ったらしかったが、もうその何かを蹴り倒すところだった。
「だって、もうお終いでしょう?」
まもなく小狼の蹴り技が決まって、その何かは倒れた。
「お疲れ様ー」
ファイがそう言って微笑んだ時、その異形の者はその場で消えた。
「消えた!」
「・・やっぱり危なそうな国だねぇ」
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