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プロフィール
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夕稀
性別:
女性
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男は何か厚い本のようなものを振りかざす。真路は突然振り向いて、蹴り飛ばした。
「誰ですか?」
答えるまでもなく、その相手が誰なのか、分かった。
「・・・カイル先生」
カイルは短剣を出す。真路はクスリと笑った。それは顔に微妙な陰を創って、人が違うような笑顔を創り出す。
「私達をこの町に入れたり、あそこに泊めたりしたのはそういうことだったんですか」
短剣をかわして、地面に叩き落とす。それを足で蹴り上げて手に取り、振り下ろす。
「くっ・・」
カイルはそれを受け止めようと身構えた。しかし短剣が完全に降ろされるより先に真路の左足がみぞおちに入った。
「・・・こんな騙し討ちにひっかかるなんて。きっと素人ですね。」
カイルはその場に倒れて、真路は踵を返して、止まった川の中をよく見る。
「岩・・でしょうか?」
真路は辺りを見回してみたが、木が立っているだけで、あとは雪ばかりだった。
「・・仕方がないな・・。」
真路は自分の首の後ろに手を回した。銀色の十字架がついたアクセサリーを深くなりつつある雪の中に埋める。
きっと町の人達もここに子どもを捜しに来る。
でも、これだけは・・できれば一緒に旅してる誰かに見つけて欲しい。・・いや、でも・・・。
「・・まぁ、カイル先生が起きる前に戻ってくるつもりですから、必要ないでしょうけど。念のため、ね。」
子どもが渡った場所から少し離れた川の縁に立って、止まった川の川上の方を伺う。
「まさか渡ってる間にいきなり水が流れてくるって事はないですよね・・?」
その時後ろで気配がして、素早く振り返り、その短剣を握っている手を掴んだ。
「・・蹴り方が甘かったみたいですね。まぁこのスカートじゃ、ね」
片足が雪でズズッと滑った。そのままいったら、川に落ちる。
真路は何とか踏みとどまったが、カイルが掴まれているその手を押す。真路は前かがみになって、バランスを取ろうとしたが、足が滑った。
「っ・・!」
真路はそのまま大きな音を立てて、水の中に落ちた。水から上がろうと、懸命にもがくが、服が水を吸って、思うように動けない。
嫌だっ・・!
そして真路の視界は暗くなっていった。
さくらが起きると、隣のベットに真路の姿はなかった。それに、窓が開いている。
「もう起きてるのかな?」
部屋を出ると、三人の姿はあるが、やはり真路は居ない。
「さくらちゃん、おはよー」
「おはようございます・・あの、真路ちゃんは?」
「え?」
「起きたら、部屋にいなくて・・」
その時、外から悲鳴に似た声が聞こえた。
「子供が――――――!!!子供がどこにもいないんです!!」
女性が見覚えのある縫いぐるみを片手に泣いている。
「ちゃんと鍵もかかってたのに!!」
「壊されたのか!?」
「中から開いてるんです!絶対に鍵は開けちゃいけないと教えてあるから
あのこの筈ないわ!!」
その言葉を聞いて、さくらは思わずその手を口に当てた。
「・・じゃあ、あれは夢じゃない?」
それを鋭く聞きつけて、自警団の男がさくらに迫ってくる。小狼がさくらを庇うように前に立った。
「あれってなんだ!!」
「昨日雪の中を金の髪の白いドレスの女の人が歩いていくのを見たんです」
町の人達の表情が恐怖で凍り付いた。自警団の男はさくらたちを疑わしげに見つめていたが、町長が皆を宥めて、とりあえずその場は納まった。
四人は部屋も、開け放されたままの窓も見てみたが、別に変わったところはなかった。ただ、窓の所に靴跡があり、近くの木の上には何もなかったので、そのまま下に飛び降りたことは間違いなさそうだった。
夜の間に降り積もった雪は子ども達の足跡を消して、さらにその雪すらも朝日で溶けかかっていた。
結局、城の前の川までは来たものの、川は渡れそうにもなく、帰ろうかとしたとき、ファイが突然馬から下りたので、三人はそちらに注目した。
「これって・・真路ちゃんのだよね?」
ファイの手に銀色に光る十字架があった。
「別にどこも切れちゃいねぇな。」
「・・ってことはー」
「わざと置いていったのか。」
「かもね。」
小狼は川の傍で眉間に皺を寄せる。
「・・ファイさん、黒鋼さん。」
小狼が指差した先に、氷になった雪の上のわずかに残った靴の跡があった。それは真っ直ぐ川の方へ落ちている。
この川に落ちたら、まず助からない。
そのことが、四人の頭に嫌な予感となって、浮かんだ。
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「誰ですか?」
答えるまでもなく、その相手が誰なのか、分かった。
「・・・カイル先生」
カイルは短剣を出す。真路はクスリと笑った。それは顔に微妙な陰を創って、人が違うような笑顔を創り出す。
「私達をこの町に入れたり、あそこに泊めたりしたのはそういうことだったんですか」
短剣をかわして、地面に叩き落とす。それを足で蹴り上げて手に取り、振り下ろす。
「くっ・・」
カイルはそれを受け止めようと身構えた。しかし短剣が完全に降ろされるより先に真路の左足がみぞおちに入った。
「・・・こんな騙し討ちにひっかかるなんて。きっと素人ですね。」
カイルはその場に倒れて、真路は踵を返して、止まった川の中をよく見る。
「岩・・でしょうか?」
真路は辺りを見回してみたが、木が立っているだけで、あとは雪ばかりだった。
「・・仕方がないな・・。」
真路は自分の首の後ろに手を回した。銀色の十字架がついたアクセサリーを深くなりつつある雪の中に埋める。
きっと町の人達もここに子どもを捜しに来る。
でも、これだけは・・できれば一緒に旅してる誰かに見つけて欲しい。・・いや、でも・・・。
「・・まぁ、カイル先生が起きる前に戻ってくるつもりですから、必要ないでしょうけど。念のため、ね。」
子どもが渡った場所から少し離れた川の縁に立って、止まった川の川上の方を伺う。
「まさか渡ってる間にいきなり水が流れてくるって事はないですよね・・?」
その時後ろで気配がして、素早く振り返り、その短剣を握っている手を掴んだ。
「・・蹴り方が甘かったみたいですね。まぁこのスカートじゃ、ね」
片足が雪でズズッと滑った。そのままいったら、川に落ちる。
真路は何とか踏みとどまったが、カイルが掴まれているその手を押す。真路は前かがみになって、バランスを取ろうとしたが、足が滑った。
「っ・・!」
真路はそのまま大きな音を立てて、水の中に落ちた。水から上がろうと、懸命にもがくが、服が水を吸って、思うように動けない。
嫌だっ・・!
そして真路の視界は暗くなっていった。
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さくらが起きると、隣のベットに真路の姿はなかった。それに、窓が開いている。
「もう起きてるのかな?」
部屋を出ると、三人の姿はあるが、やはり真路は居ない。
「さくらちゃん、おはよー」
「おはようございます・・あの、真路ちゃんは?」
「え?」
「起きたら、部屋にいなくて・・」
その時、外から悲鳴に似た声が聞こえた。
「子供が――――――!!!子供がどこにもいないんです!!」
女性が見覚えのある縫いぐるみを片手に泣いている。
「ちゃんと鍵もかかってたのに!!」
「壊されたのか!?」
「中から開いてるんです!絶対に鍵は開けちゃいけないと教えてあるから
あのこの筈ないわ!!」
その言葉を聞いて、さくらは思わずその手を口に当てた。
「・・じゃあ、あれは夢じゃない?」
それを鋭く聞きつけて、自警団の男がさくらに迫ってくる。小狼がさくらを庇うように前に立った。
「あれってなんだ!!」
「昨日雪の中を金の髪の白いドレスの女の人が歩いていくのを見たんです」
町の人達の表情が恐怖で凍り付いた。自警団の男はさくらたちを疑わしげに見つめていたが、町長が皆を宥めて、とりあえずその場は納まった。
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四人は部屋も、開け放されたままの窓も見てみたが、別に変わったところはなかった。ただ、窓の所に靴跡があり、近くの木の上には何もなかったので、そのまま下に飛び降りたことは間違いなさそうだった。
夜の間に降り積もった雪は子ども達の足跡を消して、さらにその雪すらも朝日で溶けかかっていた。
結局、城の前の川までは来たものの、川は渡れそうにもなく、帰ろうかとしたとき、ファイが突然馬から下りたので、三人はそちらに注目した。
「これって・・真路ちゃんのだよね?」
ファイの手に銀色に光る十字架があった。
「別にどこも切れちゃいねぇな。」
「・・ってことはー」
「わざと置いていったのか。」
「かもね。」
小狼は川の傍で眉間に皺を寄せる。
「・・ファイさん、黒鋼さん。」
小狼が指差した先に、氷になった雪の上のわずかに残った靴の跡があった。それは真っ直ぐ川の方へ落ちている。
この川に落ちたら、まず助からない。
そのことが、四人の頭に嫌な予感となって、浮かんだ。
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真路がカイル先生に騙し討ち?をするシーン。あれは実際に上手くいくか微妙だったので、弟で試してみたら、見事に決まってしまいました。
皆様は真似なさらない方がいいです。私がやったら、ちょっと勢いあまってしまいましたから・・。(それ以前の問題だろ)
真路がカイル先生に騙し討ち?をするシーン。あれは実際に上手くいくか微妙だったので、弟で試してみたら、見事に決まってしまいました。
皆様は真似なさらない方がいいです。私がやったら、ちょっと勢いあまってしまいましたから・・。(それ以前の問題だろ)
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