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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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小狼の後を追って飛び込みそうなさくらを真路は慌てて追いかけたが、その前にさくらは眠ってしまった。
真路はさくらの躯をひょいっと持ち上げた。たき火の所まで運んでいって、ファイの上着――いや、あれはマントというべきなんだろうか?―――を被せる。
真路は元々上着を着ていないので、ファイがさくらにかけていってくれてよかった。

「真路!」
モコナの声がして、後ろから二人が戻ってきた。
「さっき、凄く光ってたみたいだけど・・」
「ええ。それで小狼君が湖の中に」

しばらくして、小狼が湖から上げって来た。モコナがそれに駆け寄る。
「小狼!!サクラが!!サクラが――!!」
小狼は何かあったのかと思い、全力疾走でやってくる。

「良く寝てるのー」
ズサーッと派手に転んだ。思わず、呆然とする。
ファイの上着にくるまれ、抱えられたさくらは何事もなく眠っていた。

「ほんとにびっくりしたみたいだねぇ」
ファイは微笑んだ。
「けどねぇ、きっとこれからもこんなこといっぱいあると思うよ」
小狼はふと顔を上げた。
「サクラちゃんが突然寝ちゃうなんてしょっちゅうだろうし、もっと凄いピンチがあるかもしれない。でも探すんでしょう、サクラちゃんの記憶を」

ファイは優しい。
「だったらね、もっと気楽に行こうよ―」

優しすぎて、悲しい。
「辛いことはね、いつも考えてなくていいんだよ。忘れようとしたって忘れられないんだから。君が笑ったり楽しんだりしたからって、誰も小狼君を責めないよ。喜ぶ人はいてもね」
真路はファイには自分の心が読めるのかと思うくらい驚いた。

モコナは小狼の腕にくっついてくる。
「モコナ、小狼が笑ってるとうれしい!」
「もちろんオレも、あ、黒ぴんもだよねー」
「俺にふるな」

―――だったら、私も楽しんだり、ただ見ているだけなら、許されるんだろうか・・?

真路の表情は自然と優しくなった。
羽根は無いことが分かって、真路はまたモコナの口の中に吸い込まれていった。
その時その風で、真路の首回りが横に広い服の、その間から見えていた鎖がなびいて、服の中からその先を現した。銀色に光る十字架。
さくらは自然とその十字架に目を吸い付けられた。

目次
  

<あとがきと裏話>
あえて、主人公の想いはとんでもなく控えめに書いてきましたが、もうそろそろわかってきましたね?
ちなみに、さくらちゃんを真路が軽々持ち上げましたが、普通の二尺八寸(69.7㎝)の刀でも、刀身だけの定寸で細身の軽いものは600g。新刀ではおよそ700~800g、現代刀は1kg前後。拵え付で鞘を払った状態では、900g~1.6kgくらい だそうですので、きっと彼女には軽いのではないかと。
これを振るんだから、本当に凄いですよね。

さて、次は色々・・なジェイド国編です。
ちなみに桜都国は今のところ短い予定です。
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