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夕稀
性別:
女性
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「いやだ!!私も一緒に行く!!」
「城には秘術も施してあるしねー危険だよー」
「承知の上だ!一緒に行って、母さんの仇を取る!!」
春香は小狼の服を掴んだ。
「絶対一緒に行くからな!いいだろ!?小狼!!」
「だめです。」
「ここでサクラ姫と真路さんと待っていてください。」
小狼は踵を返した。
それを春香は悔しそうに見る。
「・・・・小狼君・・・・」
泣きそうな春香にさくらが寄り添った。
ファイが真路にそっと耳打ちする。
「じゃあ、春香ちゃんとさくらちゃんのこと、よろしくね。」
「・・ええ。」
こういう役回りは私がやるべきじゃない気がするけど・・。
真路は二人の方を見た。さくらが春香を宥めていた。
真路はお茶を入れようと奧の台所を借りて、お湯を沸かしていた。
春香に教えて貰ったとおりに急須に茶葉を入れようとしたその時、髪を一つに結わえていた紐が切れ、胸の下まで髪が下りてきた。
紐を拾って、ぎゅっと握りしめた。
「・・・嫌な予感。」
ふと、さくらと春香が座っているはずの部屋を覗くと、二人の姿はなかった。
「しまった。」
真路は急いで城に向かう。城の門の前で、ようやく二人の姿を見つけた。
「春香!」
春香はこちらに気付いて振り返った。
「ごめん。でも私・・」
真路は春香の肩をポンポンと軽く叩く。
「怒ってる訳じゃありません。」
春香は手に鏡を持っている。
「・・それは?」
「母さんの秘術道具だ。城の中にいる操られた人達にかけられた術をとけるんだ。」
その握る手に力が入った。
「私の秘術を操る力はまだ弱いけど・・・でも、やっぱり今行かなかったら、凄く後悔すると思う。小狼達が私のためを思ってくれたのは分かったけど・・。」
真路は眉を細めた。
「・・・わかりました。」
春香も真路も、もう誰にも止められない目だった。
「どうせもうここまで来てしまったら、領主からは目を付けられているでしょう。」
「真路・・。」
「小狼君達が領主の目を引いているといいんですが、それでもこちらに全く気付かないって言うこともないでしょう。」
真路は門を押した。
「・・・だから、城の中に入ったら、私が必ず守ります。」
領主は秘術で城内に入っていく春香達の姿を見ていた。
「春香とあの者達の連れの二人か。小娘三人でこの城に乗り込んでくるとは・・。」
領主は羽根に手をかざした。
「あの秘妖から一人逃げ出したが、そちらはもう手は打ってある。この羽根がある限り、わしは無敵だ。」
「これはやっぱり、舐められてるってことでしょうか?」
三人の前に街の人達が十数人現れた。
「春香、その鏡は何度でも使えるんですか?」
「いいや・・多分一日一回ぐらいが限度だ。」
「で。ここにいるのはもっと、居るんですよね?」
「うん。多分後半分ぐらいは・・。」
「じゃあその鏡、使っちゃ駄目です。」
「でも・・!こんなに居るのに!」
「安心して。私は元いた国で、軍隊の一部に入ってました。」
「え?」
→目次
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「城には秘術も施してあるしねー危険だよー」
「承知の上だ!一緒に行って、母さんの仇を取る!!」
春香は小狼の服を掴んだ。
「絶対一緒に行くからな!いいだろ!?小狼!!」
「だめです。」
「ここでサクラ姫と真路さんと待っていてください。」
小狼は踵を返した。
それを春香は悔しそうに見る。
「・・・・小狼君・・・・」
泣きそうな春香にさくらが寄り添った。
ファイが真路にそっと耳打ちする。
「じゃあ、春香ちゃんとさくらちゃんのこと、よろしくね。」
「・・ええ。」
こういう役回りは私がやるべきじゃない気がするけど・・。
真路は二人の方を見た。さくらが春香を宥めていた。
*
真路はお茶を入れようと奧の台所を借りて、お湯を沸かしていた。
春香に教えて貰ったとおりに急須に茶葉を入れようとしたその時、髪を一つに結わえていた紐が切れ、胸の下まで髪が下りてきた。
紐を拾って、ぎゅっと握りしめた。
「・・・嫌な予感。」
ふと、さくらと春香が座っているはずの部屋を覗くと、二人の姿はなかった。
「しまった。」
真路は急いで城に向かう。城の門の前で、ようやく二人の姿を見つけた。
「春香!」
春香はこちらに気付いて振り返った。
「ごめん。でも私・・」
真路は春香の肩をポンポンと軽く叩く。
「怒ってる訳じゃありません。」
春香は手に鏡を持っている。
「・・それは?」
「母さんの秘術道具だ。城の中にいる操られた人達にかけられた術をとけるんだ。」
その握る手に力が入った。
「私の秘術を操る力はまだ弱いけど・・・でも、やっぱり今行かなかったら、凄く後悔すると思う。小狼達が私のためを思ってくれたのは分かったけど・・。」
真路は眉を細めた。
「・・・わかりました。」
春香も真路も、もう誰にも止められない目だった。
「どうせもうここまで来てしまったら、領主からは目を付けられているでしょう。」
「真路・・。」
「小狼君達が領主の目を引いているといいんですが、それでもこちらに全く気付かないって言うこともないでしょう。」
真路は門を押した。
「・・・だから、城の中に入ったら、私が必ず守ります。」
*
領主は秘術で城内に入っていく春香達の姿を見ていた。
「春香とあの者達の連れの二人か。小娘三人でこの城に乗り込んでくるとは・・。」
領主は羽根に手をかざした。
「あの秘妖から一人逃げ出したが、そちらはもう手は打ってある。この羽根がある限り、わしは無敵だ。」
*
「これはやっぱり、舐められてるってことでしょうか?」
三人の前に街の人達が十数人現れた。
「春香、その鏡は何度でも使えるんですか?」
「いいや・・多分一日一回ぐらいが限度だ。」
「で。ここにいるのはもっと、居るんですよね?」
「うん。多分後半分ぐらいは・・。」
「じゃあその鏡、使っちゃ駄目です。」
「でも・・!こんなに居るのに!」
「安心して。私は元いた国で、軍隊の一部に入ってました。」
「え?」
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<あとがきと裏話>
やっぱりこちらの主人公もちゃんづけは呼びにくい気が・・・。私って、名付けるの下手ですね・・。
こちらの二次小説長編は結構早い段階で主人公の過去が明かされる、予定です。(あくまで予定ですが。)
どちらかというと、人間関係とか気持ちとかそういうところに重点を置いてみようかと思ってるので。
やっぱりこちらの主人公もちゃんづけは呼びにくい気が・・・。私って、名付けるの下手ですね・・。
こちらの二次小説長編は結構早い段階で主人公の過去が明かされる、予定です。(あくまで予定ですが。)
どちらかというと、人間関係とか気持ちとかそういうところに重点を置いてみようかと思ってるので。
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