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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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この町は領主による”圧政”に苦しめられている。”圧政”というのは高い税金を取り立てたりして、権力で民を押さえつける政治のことだと小狼に聞いた。
私の元いた極東国のはそういうことになるんだろうか?

「さくらちゃん。」
真路は春香に渡された薬をさくらに差し出す。さくらは小狼にそれをつけた。
「一年前急に強くなったって言ってたね。その領主。」
春香は頷いた。
「サクラちゃんの羽根に関係ないかなぁ。」
小狼が一番に反応する。
黒鋼は黒い碁石を盤の上に戻した。
「つじつまがあわねぇだろうが。記憶のカケラとやらが飛び散ったのはつい最近の話だろ。」
「次元が違うんだから時間の流れも違うのかも。」

小狼は立ち上がる。目が真剣だった。
これはもう誰がなんと言おうと聞かない目だと真路は思う。
「確かめてきます。その領主の元に羽根があるのか。」
「待って!」
さくらは小狼の袖を掴んだ。
「小狼君怪我してるのに・・・・・」
「平気です。」
小狼は微笑む。
「でも・・」
「大丈夫です。羽根がもしあったら取り戻してきます。」
「小狼君・・・」
今にも出発しそうな小狼を、ファイが呼び止めた。
「ん。安心してー止める訳じゃないからー。でもね、あの領主の秘術って結構凄いものみたいだから、ただ行っただけじゃだめでしょ。」
「てめぇ、なんとかできるのかよ?」
「無理。」
ファイは即答だった。
「侑子に聞いてみようー!!」
モコナの額の紅い部分が光った。


「その秘術とやらを破って城に入りたいと。」
侑子はふいにファイの方に目を向けた。

「・・・でもあたしに頼まなくても、ファイは魔法が使えるでしょう?」
「あなたに魔力の元渡しちゃいましたしー。」
ファイは微笑んだ。
「あたしが対価として貰ったイレズミは『魔力を抑えるための魔法の元』」
真路は驚いて、ファイを見つめる。
「あなたの魔力そのものではないわ。」

「まぁでもあれがないと魔法は使わないって決めてるんで。」
ファイは微笑みを浮かべたままだった。

飄々として、その真意は分からない。
その笑顔の裏側には何があるんだろうと思った。
彼に憑いた巧断のあの風のように、宙に浮かび、空を自由に舞って、掴めない。そんな感じ。
そのまま何処かへ飛んでいってしまいそうで、真路はファイから目を離さなかった。

目次
 
 

<あとがきと裏話>
高麗国は意外と短めです。ジェイド国がまた長くなりそうです。
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