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プロフィール
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夕稀
性別:
女性
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気付けば、日は陰り、空はうっすらと暗く、本当の雨が降る気配だった。
「曇ってきたなぁ。こりゃ一雨来るかな?」
彼女は目覚めても、きっと彼のことを憶えていない。嬉しそうに彼女の目覚めを待つ小狼は、その事を本当に憶えてるんだろうか。
一枚目はさくらの命を繋いだかもしれない。でも、二枚目は小狼にとって残酷かもしれない。
「・・あなた、だあれ?」
その一言で、彼の表情はあっという間に陰って、今にも雨が降りそうだった。
それをぐっとこらえて、今の状況と自己紹介をした。
ファイが彼を解放して、彼はそのまま表に出ていった。
雨は、私が窓から外に目を向けた時には、止むところを知らない、土砂降りとなっていた。
「今は・・・泣いてるのかな。」
「さぁな。けど、泣きたくなきゃ強くなるしかねぇ。何があっても、泣かずにすむようにな。」
それが、黒鋼の”強さ”に対する考え方なのかと真路は思う。
「私は・・・泣く事が”弱い”という事じゃないと思いますよ。」
雨の中で、小狼は一人たたずんでいる。
「・・・それに、それはそれで、前に進む経過になるのかもしれない。」
真路は暗闇の中にいた。
そこに冷気を帯びた白い獣がやってきた。
「「もう、行くのか?」」
「ええ。」
獣は残念そうにうなだれた。
「「・・・私は結局、お前の力にはなれなかったな。」」
「・・力を、貸したかったですか?」
「「出来たら、な。でも、お前は私に出てきて欲しくなかったのだろう?」」
真路は沈痛な表情を浮かべる。
「・・・ごめんなさい。」
獣は真路に近寄って、優しく体をこすり合わせた。
「「誰にでも思い出したくないものはある。」」
「けれど、本当は・・それは私がそう思っちゃいけないことです。」
「「お前はそれを十分わかってるし、十分自分を責めている。それに、その罰はいずれ受けることになる。・・・だから、その時まで、その事で苦しまなくてもいい筈だ。」」
真路は黙っていた。獣も黙っていた。
しばらく沈黙が続いてから、獣は口を開いた。
「「お前が今、しようとしていること、正しいかどうかはお前が考えることだ。お前が正しいと思ったのなら、お前にとってそれは正しいことになる。誰かが、どう思おうと。」」
真路はやはり何も言えない。
「「お前がどうするのかはわからないが、お前が正しい選択をして、その心の中の凍り付いた部分が少しでも溶けていくことを、願っている。」」
「・・ありがとうございます。」
「もう行くんか。」
「はい。」
モコナがさくらの肩から真路の元へ跳んでくる。
「そういえば、真路の巧断は結局、見れなかったね。」
「特に出す必要がありませんでしたからね。」
真路は手の平にそっとモコナを乗せた。
モコナは大きな翼を広げる。
「ほんとうに有り難うございました。」
「なんの!気にするこたぁない。」
嵐は祈るように手を合わせた。
「次の世界でもサクラさんの羽根が見つかりますように。」
五人の体はモコナの口の中に吸い込まれていって、やがて二人の姿は見えなくなった。
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「曇ってきたなぁ。こりゃ一雨来るかな?」
彼女は目覚めても、きっと彼のことを憶えていない。嬉しそうに彼女の目覚めを待つ小狼は、その事を本当に憶えてるんだろうか。
一枚目はさくらの命を繋いだかもしれない。でも、二枚目は小狼にとって残酷かもしれない。
「・・あなた、だあれ?」
その一言で、彼の表情はあっという間に陰って、今にも雨が降りそうだった。
それをぐっとこらえて、今の状況と自己紹介をした。
ファイが彼を解放して、彼はそのまま表に出ていった。
雨は、私が窓から外に目を向けた時には、止むところを知らない、土砂降りとなっていた。
「今は・・・泣いてるのかな。」
「さぁな。けど、泣きたくなきゃ強くなるしかねぇ。何があっても、泣かずにすむようにな。」
それが、黒鋼の”強さ”に対する考え方なのかと真路は思う。
「私は・・・泣く事が”弱い”という事じゃないと思いますよ。」
雨の中で、小狼は一人たたずんでいる。
「・・・それに、それはそれで、前に進む経過になるのかもしれない。」
*
真路は暗闇の中にいた。
そこに冷気を帯びた白い獣がやってきた。
「「もう、行くのか?」」
「ええ。」
獣は残念そうにうなだれた。
「「・・・私は結局、お前の力にはなれなかったな。」」
「・・力を、貸したかったですか?」
「「出来たら、な。でも、お前は私に出てきて欲しくなかったのだろう?」」
真路は沈痛な表情を浮かべる。
「・・・ごめんなさい。」
獣は真路に近寄って、優しく体をこすり合わせた。
「「誰にでも思い出したくないものはある。」」
「けれど、本当は・・それは私がそう思っちゃいけないことです。」
「「お前はそれを十分わかってるし、十分自分を責めている。それに、その罰はいずれ受けることになる。・・・だから、その時まで、その事で苦しまなくてもいい筈だ。」」
真路は黙っていた。獣も黙っていた。
しばらく沈黙が続いてから、獣は口を開いた。
「「お前が今、しようとしていること、正しいかどうかはお前が考えることだ。お前が正しいと思ったのなら、お前にとってそれは正しいことになる。誰かが、どう思おうと。」」
真路はやはり何も言えない。
「「お前がどうするのかはわからないが、お前が正しい選択をして、その心の中の凍り付いた部分が少しでも溶けていくことを、願っている。」」
「・・ありがとうございます。」
*
「もう行くんか。」
「はい。」
モコナがさくらの肩から真路の元へ跳んでくる。
「そういえば、真路の巧断は結局、見れなかったね。」
「特に出す必要がありませんでしたからね。」
真路は手の平にそっとモコナを乗せた。
モコナは大きな翼を広げる。
「ほんとうに有り難うございました。」
「なんの!気にするこたぁない。」
嵐は祈るように手を合わせた。
「次の世界でもサクラさんの羽根が見つかりますように。」
五人の体はモコナの口の中に吸い込まれていって、やがて二人の姿は見えなくなった。
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<あとがきと裏話>
ようやく、阪神共和国終了。意外と長くなりましたね。主人公(真路)の活躍はあんまりないのに・・(汗)
次回からは色々悩んだ高麗国です。
ようやく、阪神共和国終了。意外と長くなりましたね。主人公(真路)の活躍はあんまりないのに・・(汗)
次回からは色々悩んだ高麗国です。
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