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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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「ファイさん!黒鋼さん!真路さん!これが!」
三人は首を傾げた。
「この紙が落ちてたんです!この城に連れて行かれたのかも・・!」
「今◎△×鳥■◎何飛◆◎連××?」
「ξμΦ!!Ψ£ψ$ΣΘΧΩνρ<」
「小狼+音○ウ×?私耳+狂?□申?」
「は!?」
耳がおかしくなった訳じゃない。でも突然通じなくなるなんて・・。さっきと違う事なんて何処にも・・。
小狼ははっとした。

「「モコナ!」」


「ううん。でもオレ行けると思うー」
「どうやってだ?」
「オレの巧断に手伝ってもらって。」
緑色の翼。巨大なその鳥が現れて、ファイの中に溶けていく。風が、ファイを覆った。
そしてファイは宙に、空を駆けていった。

真路は思わずそれに目を引きつけられる。彼は風のようだった。


ファイは次々と飛んでくるその文字を紙一重で避けていく。
小狼達は城の下でそれを見ていた。
「へにゃへにゃしてやがるが、あいつ・・戦い慣れてる。」
「・・・そうですね。」
真路も特に驚く様子はない。
「驚かねぇな。」
「ファイさんの何気ない身のこなしとか。あと・・・目とか見てて何となくそうかなって。」
「へぇ・・・」
真路は腕を組む。しかしファイからは目を逸らさない。
「・・馬鹿じゃあねぇらしいな。」
「でも、できるなら、手助けしたいです。」
真路は横目で小狼を見る。静かに呟いた。
「嫌だな。・・・彼は長生きしそうにないタイプのようですね。」

「マイ巧断ちゃん変身!」
プリメーラは巧断の形を変え、そのスタンドマイクを立てる。
「「みんなあたしに夢中~~~~~~~」」
それは文字となって、ファイに向かってくる。
ファイが避けると、プリメーラはにこりと笑った。

「~~~~~♪いえい!」
スタンドマイクを大きく振る。文字が引っ張られて、ファイの元に。
突っ込んでくる。避けられない。

空中で爆発して、ファイが木の上に飛ばされるのが見えた。
「ファイ!!」
「ファイさん!!」
小狼と真路は叫んだ。
ファイは立ち上がって、軽く服をはたく。無傷らしかった。それに意外にも余裕に見える。

「大丈夫だよー。」
真路達に手を振ってみせる。
「彼女が巧断で戦ってもモコナが反応しないって事は、彼女はサクラちゃんの羽根を持ってないみたいだし。」
「うふふ。どう?もう降参?」
プリメーラは初めて自分の攻撃が当たって、嬉しそうだ。
「降参したらどうなっちゃうのかなぁー?」
「次の相手は『シャオラン』よ♪」
真路は小狼の方に振り返る。
正義を助けたときの状況から考えて、とてもじゃないけど、いくらさくらのためとは言え、彼が女であるプリメーラに攻撃できるとは思えなかった。
「あの私が・・・」
真路の声をファイが遮った。
「困ったなぁ。小狼君には大事な用があるんだよー。できたらオレで済ませたいなぁ。」
ファイはまたにこりと笑う。

「だったら!あたしに!」
マイクを構える。
「「勝たなきゃだめねーーー!!」
それは真っ直ぐファイの方に向かってくる。ファイは腰に手を当ててそれを見据え、トンっと、文字の上に乗った。
速く、軽やかに、その上を駆け抜ける。
「えっ!?」
その時には既に、プリメーラの目の前に居た。
ファイはにこっと笑う。
「可愛い女の子に怪我させたくないから、やめない?」
真路は安堵した。


「GO!!」
その声を合図に、勝負が始まった。
「格好いいー小狼君。」
「素直が取り柄のバカじゃあねぇようだ。」
黒鋼はちらりとファイを見る。
「お前がただのふざけたヤロウじゃねぇってのも見抜いてたみたいだしな。」
「ただの男の子ではないみたいですね。」
「それはお前もだろう。」
真路は眉を少し動かした。しかしそれを声の調子には出さない。
「・・・私は至って普通の女の子、ですよ。」
「・・どうだかな。」

黒鋼が真路の触れて欲しくない事に触れたわけではない。けれど、その事を言われたようで、顔をそちらに向けることが出来なかった。

目次

  



<あとがきと裏話>
一度書いたのに、また消えてしまいました・・・。ケイタイで話の題名を変えただけなのに・・・(泣)
ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。

言葉が通じなくなったときのファイの台詞ですが、記号が出ない物が多くて、原作と全く同じには出来ませんでした。

それから、こちらの真路編は恋愛要素あり、ですが、甘くはないし、”少し”なので。「え?これってないじゃん。」って思うかもしれませんが、気長にお待ち下さい。
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