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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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「しかしあっちのでかい方が来ると思ったんだがな。血の気が多そうだったから。」
「行きたがったんですけどーオレがお願いしたんですーサクラちゃんまだ目を覚まさないし、オレと小狼君で行きたいですーって」
ファイの防雨服のフードからモコナが顔を出した。
「黒鋼とレミニス、お留守番ー」
ファイはにこりと笑って、モコナと顔を合わせる。
「ねー」
「ねー」
ファイが来たことは小狼にとっても少し不思議だった。

「そういえば、レミニスさん、モコナのこと”ソエル”って呼んでなかったか?」
「うん。それってモコナの名前なの。黒くて蒼いお耳飾りのモコナは”ラーグ”っていうんだけど・・・そういえば、どうしてレミニスはモコナの名前知ってたんだろう?」
”ソエル”なんて、どう考えてもあだ名でも何でもない。それに、おれの名前も知っていたし、さくらの名前も知ってたらしい。ファイさんと黒鋼さんのことも知ってる感じだったし・・・。
一体、何でだろう。

雨はやや止んできて、小狼達も目的地に着いたらしかった。
それからしばらくして、また雨は降り出した。


外では雨が降っている。
本来なら恵みの雨だが、この国では飲み水にはならず、生き物を限られた建物の中にしか住めなくする酸性雨だ。

「・・・一体ここはどうなってる?」
どうやら、迷ったらしい。羽根の気配がさっき強くなったのに、途中で分からなくなってしまった。
レミニスは死体の山を背にして、外を眺めた。外へ手を出すと、その手が焼けた。
記憶の本を袋から出して、外へ投げ捨てようとした。腕を振り上げて、手を離す寸前になって、止めた。

これは私に対する報いかもしれない。
それでは、この雨は一体何の咎の報いなんだろう。

黒い服の下で、右肩の刺青が燃えるように紅く、花を描いていた。その刺青がチリチリとこの身を灼く気がした。


侑子は店から外を見ていた。
「・・どうやらあの人、余計なことをしてくれたようね。」
「それも、あの子のためにだろ。」
「そうね。」
黒いモコナ、ラーグは侑子の顔を覗き込む。
「『小狼』は間に合うか?」
侑子は複雑な顔をしていた。

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