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夕稀
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女性
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やはり小狼達と同じ次元にレミニスも落ちた。
「何とか助かったみたいだねー」
ファイは何事もなかったかのように言う。モコナは心配そうに覗き込んだ。
「でもファイ、魔法は使わないんじゃなかったの?」
一応別系統の魔術で・・とかなんとか言っている。それに、黒鋼が「魔力は魔力だろ。」と言っていた。
さっきは本当に、駄目かと思った。私の結界はいちいち魔法陣を描かなきゃいけない。そんなことは間に合わなかったし、うち消そうにも、大きすぎた。
私も術を知らなければ、全く意味はない。今までは危なくなってもその世界に残る理由はなかったし、結界や魔術もある程度しかやる必要もなかったが、そろそろ本気で考えた方が良さそうだ。
それにしても・・
レミニスはファイの方を見た。
不思議な人だ。けれど、その気持ち分かる気がした。
黒鋼もファイを見ていた。しかし彼は自分とは全く違った思いで見ているとレミニスは感じた。
だが、それよりももう時間がないなと思った。
「あ、しまった。これ、持って来ちゃった・・。」
レミニスは羽根の模様がついた本を袋の中から出す。記憶の本の複製版だった。
「そういえば、レミニスさんも開いたと言ってましたね。」
「レコルト国に戻って、返してくればいいじゃねぇかよ。」
「それは無理。」
小狼は不思議そうな顔をする。
「え?レミニスさんって、行く国を選べるんじゃないんですか?」
「違う。自分の意志であなた達がいる国に行けるってだけよ。他は選べない。」
「え?おれ達がいる国・・?」
「そうよ。」
「それって・・」
その時、痛みが走る。見上げると雨だった。
「このまま当たってるとちょっとまずいねぇ。」
4人は走って雨宿りできるところを探した。
大きな建物を見つけて、その中に駆け込んだ。
「セーフだー」
「そんなことはないんじゃない?ソエル」
そこで、小狼達は初めてその入口に死体が山積みされていることに気付いた。モコナが泣きそうなのを見て、レミニスはモコナが女の子であることを思い出した。モコナもまた、さくらと同じなのだ。
「・・・白うさぎ、この中に入る?」
レミニスは手に持っていた袋を指差した。モコナは羽根を探さなければいけないからと断った。
モコナが下に羽根の気配がすると言ったので、小狼は羽根を探してモコナと下へ行ってしまった。
レミニスはぼんやりとその死体の山をかがんでみている。
「・・・おい、小娘?」
「・・少なくとも、あなたに”小娘”と呼ばれる筋合いは無いと思うけど。」
「どうかしたの?レミニスちゃん」
「いや。ただ、この人達が一度に殺されたとは思えない。新しさが違うし、こうなる可能性があったのにここに来る必要があったってことでしょ?雨は・・何か、フード付の服をちゃんと着てるし、何かなと思ってね。」
「・・・。お前は平気なのか?」
「あなたの何倍もの時をすでに旅に費やしてるからね。こういうものを見ない平和な国ばかりじゃない。」
その時、下からモコナの声が聞こえた。
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「何とか助かったみたいだねー」
ファイは何事もなかったかのように言う。モコナは心配そうに覗き込んだ。
「でもファイ、魔法は使わないんじゃなかったの?」
一応別系統の魔術で・・とかなんとか言っている。それに、黒鋼が「魔力は魔力だろ。」と言っていた。
さっきは本当に、駄目かと思った。私の結界はいちいち魔法陣を描かなきゃいけない。そんなことは間に合わなかったし、うち消そうにも、大きすぎた。
私も術を知らなければ、全く意味はない。今までは危なくなってもその世界に残る理由はなかったし、結界や魔術もある程度しかやる必要もなかったが、そろそろ本気で考えた方が良さそうだ。
それにしても・・
レミニスはファイの方を見た。
不思議な人だ。けれど、その気持ち分かる気がした。
黒鋼もファイを見ていた。しかし彼は自分とは全く違った思いで見ているとレミニスは感じた。
だが、それよりももう時間がないなと思った。
「あ、しまった。これ、持って来ちゃった・・。」
レミニスは羽根の模様がついた本を袋の中から出す。記憶の本の複製版だった。
「そういえば、レミニスさんも開いたと言ってましたね。」
「レコルト国に戻って、返してくればいいじゃねぇかよ。」
「それは無理。」
小狼は不思議そうな顔をする。
「え?レミニスさんって、行く国を選べるんじゃないんですか?」
「違う。自分の意志であなた達がいる国に行けるってだけよ。他は選べない。」
「え?おれ達がいる国・・?」
「そうよ。」
「それって・・」
その時、痛みが走る。見上げると雨だった。
「このまま当たってるとちょっとまずいねぇ。」
4人は走って雨宿りできるところを探した。
大きな建物を見つけて、その中に駆け込んだ。
「セーフだー」
「そんなことはないんじゃない?ソエル」
そこで、小狼達は初めてその入口に死体が山積みされていることに気付いた。モコナが泣きそうなのを見て、レミニスはモコナが女の子であることを思い出した。モコナもまた、さくらと同じなのだ。
「・・・白うさぎ、この中に入る?」
レミニスは手に持っていた袋を指差した。モコナは羽根を探さなければいけないからと断った。
モコナが下に羽根の気配がすると言ったので、小狼は羽根を探してモコナと下へ行ってしまった。
レミニスはぼんやりとその死体の山をかがんでみている。
「・・・おい、小娘?」
「・・少なくとも、あなたに”小娘”と呼ばれる筋合いは無いと思うけど。」
「どうかしたの?レミニスちゃん」
「いや。ただ、この人達が一度に殺されたとは思えない。新しさが違うし、こうなる可能性があったのにここに来る必要があったってことでしょ?雨は・・何か、フード付の服をちゃんと着てるし、何かなと思ってね。」
「・・・。お前は平気なのか?」
「あなたの何倍もの時をすでに旅に費やしてるからね。こういうものを見ない平和な国ばかりじゃない。」
その時、下からモコナの声が聞こえた。
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<あとがき>
ここで書くなんて、ちょっとせこい感じがしますが・・ちょっと補足を。
桜都国で、自分の気持ちを見抜かれてから、少し親しみ?みたいな感じが湧いて、モコナだけをレミニスは名前で呼んでました。それで、
「そんなことはないんじゃない?ソエル」
この時も名前で呼んでるんですが、死体を見て泣きそうなモコナを見て、この子もさくらちゃんと同じようにかよわい存在なんだなと思ったわけです。だから、例え、よく分からない生物(モコナ)であっても、そのうち”敵になる”自分がモコナに名前で呼んで、親しんではいけないと感じ、それで、その次からは
「・・・白うさぎ、中に入る?」
と、呼び方がまた、”白うさぎ”に戻ったんです。
そういうつもりで書いたんですが、この辺が分かって貰えないとちょっと困ったことになるので、解説をつけてしまうという、ちょっとズルをしてしまいました・・。
<裏話>
マガジンの展開にどうしようかと思ってて、本当は次をレミニス過去編にしようと思ってたんですが、試行錯誤の結果、やはり砂上の国にしました。
ここで書くなんて、ちょっとせこい感じがしますが・・ちょっと補足を。
桜都国で、自分の気持ちを見抜かれてから、少し親しみ?みたいな感じが湧いて、モコナだけをレミニスは名前で呼んでました。それで、
「そんなことはないんじゃない?ソエル」
この時も名前で呼んでるんですが、死体を見て泣きそうなモコナを見て、この子もさくらちゃんと同じようにかよわい存在なんだなと思ったわけです。だから、例え、よく分からない生物(モコナ)であっても、そのうち”敵になる”自分がモコナに名前で呼んで、親しんではいけないと感じ、それで、その次からは
「・・・白うさぎ、中に入る?」
と、呼び方がまた、”白うさぎ”に戻ったんです。
そういうつもりで書いたんですが、この辺が分かって貰えないとちょっと困ったことになるので、解説をつけてしまうという、ちょっとズルをしてしまいました・・。
<裏話>
マガジンの展開にどうしようかと思ってて、本当は次をレミニス過去編にしようと思ってたんですが、試行錯誤の結果、やはり砂上の国にしました。
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