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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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鬼児が来たらしく、4人が外へ出ていった。小狼はモコナをさくらに渡して、ここにいるように告げ、その後を追う。さくらは玄関に出た。レミニスは慌ててその後を追った。
小狼が黒い何かに足を取られる。
「小狼君!!!」
さくらは鬼児の攻撃のとばっちりを受けそうになり、レミニスがそれを魔術で燃やす。
「近寄らないで。私はあなたのこと守るようにって或る人から言われてる。怪我させるわけにはいかない。」
「でも!!」
譲刃がさくらの前に立って、守ろうとする。
レミニスは電信柱の上を見上げた。
フードを被って、マントを着た人が立っている。フードを目深に被っているし、月の影になって、顔などはわからないけれど、それなりの力の持ち主だ。
丁度、鬼児を倒したところに黒鋼達が帰ってきた。ファイは黒鋼に背負われている。黒鋼は蘇摩を見て驚き、ファイを落としてしまった。


「蘇摩さんって、本当に黒鋼さんの国の蘇摩さんにそっくりなんですね。」
「びっくりして、ファイ落っことしたー。」
「うるせぇ!」
小狼はファイの足を上手に固定していく。
「でも、本当に色んな世界にいるんだね。”同じだけど違う人”が。だったら会うかもしれないねぇ。これからも。」
四人はそれぞれ何か思うところがあったらしく、黙っていた。
「でも、レミニスちゃんはいつも同じ人だけどー。」
小狼はファイの手当てを終えた。
「ところで、酒場の方はどうでしたか?」
「そうだ!おみやげがあるんだよー」
ファイは数本酒を取りだした。

その数分後にはモコナとさくらとファイが間違いなく酔っていた。
戸口の前で黒鋼と小狼が飲んでいる。レミニスはカウンター席からその様子を観察しながら飲んでいた。
戸口の二人が話していたと思ったら、突然小狼が通りかかったモコナに深々と頭を下げる。
「おまえもきっちり酔ってんじゃねぇかよ!!」
小狼は中へと入っていき、黒鋼はさらに飲もうとするさくらたちを止めた。
レミニスまで、モコナに引っ張られて、三人の輪に入れられる。四人で手を繋いで、ぐるぐる回らされた。
「ちょっ・・と、玖楼の姫!離してって・・」

「じゃあさっそく。」
小狼はお玉を両手で持った。
「だからそれでどうしようってんだよ!!」
小狼は机の上に上げられた椅子に向かって話しかける。
さくらたちはハンカチ耳をつくって、にゃーにゃー言っている。レミニスは手に負えず、何とか離れて、その様子を見ている。

「だからもうおまえら全員寝ちまえーーー!!」
その後、黒鋼とレミニスはそれぞれを部屋に戻すのに、苦労することとなる。

「・・あれだけ酔っぱらっといて、元気なのね。」
レミニスは紅茶を入れて、さくらに渡す。
「え?何のこと?」
「・・憶えてないならいい。」
さくらはお盆に乗せて、客席に持っていった。

「レミニス、上手だね。」
「何が?」
「パンとかケーキとか創っちゃったし。」
戻ってきたさくらが微笑んだ。
「本当。朝御飯も美味しかったよ。」
「多少こう言うの出来ないと、一人で旅なんて出来ないでしょ。」
「そっか、レミニスちゃん一人で旅してるんだっけ?すごいね!」
「・・でも、玖楼の姫なら出来る気がする。」
不思議と、人を寄せ付け、笑顔にさせる。何処へ行っても、誰かに囲まれ、誰かに守られる存在だと思った。
「え!?無理だよ。今こうしていられるのはみんなが居てくれたからだもん。」
「・・・そうか。」
レミニスの表情が本当に微かだが優しくなった。
さくらや小狼が微笑むのとはだいぶ違うが、それは確かに初めて見る彼女の微笑みだった。
「そうだ、レミニスちゃんもわたしのこと、名前で呼んで?」
レミニスは少し困ったような顔をする。
「名前・・・?」
さくらははっとした。
「あ、まだわたし名前・・言ってなかったね。わたし・・」
「知ってるよ、名前なら。」
「え?そうなの?」
レミニスは客の方に視線を逸らした。
「・・・呼ばれてるよ。」
さくらは振り返って、そちらに行った。レミニスはそれをさっきとは正反対の表情で見ていた。
「レミニス」
モコナが手の上に乗ってくる。
「黒鋼もね、みんなのこと名前で呼んだりしないけど、レミニスは名前で呼んだりしたいのに、どうしてしないの?」
こんなに小さいのに意外と侮れないなと思った。
レミニスは注文を聞いているさくらを遠目に見た。
この子を守りたいという気持ち、分かる気がする。
「私はね、ソエル。いつか、あの子を悲しませる。”敵”になるよ、必ずね。だから今、深く関わったり、仲良くなったりしちゃいけないんだよ。」
「・・・レミニスはそれでいいの?」
「私はあのこと仲良くなることよりも、或る人の願いを叶えることを選んだから、その応報(cause and effect)。」

目次




※応報:行いに対する報い。
<あとがきと裏話>
この二次小説では本編を知ってる事を前提に書いているので、基本的に二次小説の流れで特に書く必要のないところは省いていますが、酔う場面は面白いのでやりました。(ぇ)

この話も一度書いたのに、なんでちょっとケイタイで編集しただけで、半分以上が消えちゃってるの?凄い謎です。
もう一度書くの・・大変でした(汗)
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