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本館・徒然日記:CLAMP作品の感想などを綴ってます。雑誌のネタバレですので、コミック派の方はご注意ください。
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着いて早々に小狼達は”歓迎する課”の腕章を付けた人達に迎え入れられ、市役所に案内された。そこで住民登録などの手続きをファイがして、ジェイド国と高麗国の衣装を買ってもらい、この国の通貨、”園”を得た。
さくらとレミニスは眠っている。
モコナはこの国に羽根はあると言った。

「・・・しかし、いいのかよ。こいつを連れてきて。」
黒鋼はレミニスを指差す。
「いいも何も、そのまま同じ次元に落ちちゃったんだから放っとくわけにはいかないでしょー。とりあえず、悪い人じゃなさそうだしー。」
ファイはレミニスの頭に触れる。熱は全く下がっていないようだった。
「ジェイド国でずっと外で野宿してたみたいだからねぇ。」
「あんな雪の中野宿するなんて莫迦か。」

でも、そんなことをしてまで、自分達と別行動をした理由は何だろう?
あの時途中で降りたりせず、一緒にあの町に入れば良かったものを・・。
それに誰も言ってないのにどうして、羽根を集めてるって知ってたり、自分の名前を知ってたりするんだ?
小狼は考えていた。

「・・・莫迦で悪かったな。」
レミニスは額の汗をぬぐい、横目で黒鋼を見た。
「駄目だよーまだ寝てないと。」
レミニスは起きあがろうとするが、力が入らずそのままソファーに倒れ込む。

そこへ窓ガラスが割れる音がして、異形のものが入ってきた。




さくらたちはここで喫茶店をし、黒鋼と小狼は”鬼児狩り”というのをするらしい。ぼんやりする中、そんなことが聞こえた。

レミニスは目を開けると、気がつけば部屋に運ばれていた。
起きあがって部屋から抜け出すが、暗い上に灯りが何処にあるのか・・・というか、この国の灯りはランプなのか、電気なのかすらもわからず、うろうろとしていた。
話し声が聞こえて、そちらの方へ行ってみる。
ドアの前に黒鋼とファイが居た。
「レミニスちゃん・・・」

中ではさくらと小狼が話している。
「それなのに・・・ごめんなさい。」
「サクラ姫・・」
「わたしと小狼君っていつ会ったの?もしかして小さい頃から知ってて、すごく、大切なひとなんじゃ・・・!」
パキンと何かが破裂するような音がして、サクラは倒れた。
「姫!!」
「・・今・・何のお話ししてたのかな・・。そう・・・ごめんなさいって、言いたくて。」

レミニスは壁に手を当てて躯を支えている。
「・・・二人とも、高麗国では私のこと、咎めたくせに・・盗み聞きとはね。」
ファイは苦笑いした。
「しかし何だ、今のは。」
「対価って言うのはそんなに甘くないって事だよ。」
レミニスは顔を上げた。
「誰かがサクラちゃんと小狼君の間にあったことを彼女に教えても、サクラちゃんの中でその情報はすぐに消去される。サクラちゃんが自分で思い出そうとしても同じだね。」
月明かりが差して、趣ある影を創っている。
「小狼君は分かってたかもね。こうなるって。
 羽根を探して、サクラちゃんが記憶を取り戻して、小狼君との関係に疑問を持っても、差し出した対価は戻らないって。」

あの子と玖楼の姫の対価は姫の中のあの子だったのか、とレミニスは思っていた。
「だからガキは姫に言わなかったのか。以前自分と姫がどういうかんけいだったのか。」
「それでも『やる』って決めたことは『やる』んでしょう。彼は。」

確か、魔術師と忍者と玖楼の姫達はそれぞれ違う国の人で、同じ国の人間は玖楼の姫とあの子だけだったはず。旅の目的も違うと聞いた。なのに、その信頼は一体何処から来るんだろう?
レミニスにはよく分からなかった。

旅立つ前、あの人は自分にこのたびは自分のためでもあるのだと言った。旅の中できっと、自分の知らないモノを知ることが出来るのだと。
自分の知らないモノなんて、沢山あった。けれど、ジェイド国での玖楼の姫といい、この人達の信頼といい・・・今まで見た自分の知らなかったモノとは全然違った。


目次

<あとがきと裏話>
この桜都国・桜花国編はジェイド国編よりも短くなる予定です。
なんて言ったって、この国は戦闘シーンが多かったので。その分、短いと思います。

急いでいるように思えるかもしれませんが・・というか、半分はそうだけど・・、原作の知識がないと読めない部分があるのは、これが”二次小説”でツバサを読んだことがある方が読むであろうと想定しているからです。
原作と全く同じ会話などをさせると、「知ってるよ。」って感じで暇をもてあますかもしれないからです。それに、原作にはない登場人物が一人増えているのに、一言も変わらないことはないだろうし・・。
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